互いに初戦を落とした後がない両チームの対戦はオープンな打ち合いとなった。アルバニアのペースで試合が進むなか、クロアチアは後半の選手交代が功を奏し、徐々にポゼンションで有利な立場となる。クロアチアの劇的な逆転劇で幕が閉じると思いきや、最後の最後にアルバニアが追いついて見せた。クロアチアは早くもGL敗退危機に迫られた。
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【グループB】 クロアチア×アルバニア (フォルクスパルクシュタディオン)
2 ー 2
[得]
(ク)
74” クラマリッチ
76” OG(ジャスラ)
(ア)
11” ラチ
90”+5 ジャスラ
【採点】(0~10の20段階評価。最低点は0。最高点は10。)
GK
1 リバコビッチ 6・5
31分のアスラニのシュートをファインセーブで阻止した。
DF
22 ユラノビッチ 6・5
タイミングの良い攻め上がりを見せていた。クロス精度も高い。守備でも対人プレーで強さを発揮。試合を通して高いパフォーマンスを見せた。
6 シュタロ 6・5
初戦とは打って変わり、アグレッシブな守備を披露。球際で力強さを発揮した。
4 グバルディオル 6
シュタロとの連携もまずまず。ビルドアップ及び攻撃面での貢献度が求められたが、期待に応えられなかった。
14 ペリシッチ 6 (84分→交代)
前半は自身の裏を狙われたものの、攻撃面でのクオリティで相殺。かつてのような縦への突破力の凄みはないが、技術は健在。両足でも精度が落ちないクロスの質は武器になっていた。
→19 ソサ ー (84分→交代)
MF
11 ブロゾビッチ 5 (46分→交代)
信じ難い低調なパフォーマンスに終始。後方でパスを散らすだけで、工夫が何も感じられなった。
→15 パシャリッチ 6・5(46分→出場)
左サイドに侵入しマイナスに折り返したプレーはオウンゴールを誘発。
10モドリッチ 6・5
初戦より位置を高めプレーした。効果的なプレーをもたらし、とりわけ後半は高いパフォーマンスを披露した。
8 コバチッチ 6・5
ピッチを縦横無尽に走り回り攻守に顔を出した。推進力を駆使し、一気にバイタルエリアに侵入するなど”違い”を作ったが、最前線の選手とあと一歩連携が嚙み合わなかった。
FW
7 マイエル 5 (46分→交代)
ボールを収められず大苦戦。前半終了とともに交代を告げられる悔しい内容。
→25 スチッチ 6・5 (46分→出場)
パシャリッチとともに攻撃を活性化し、積極的に最前線にとび込んだ。スペースを作るのが非常に上手い。
9 クラマリッチ 6・5
焦りからか強引なプレーが散見され、ボールロストが目立った。交代濃厚だったが、74分に起死回生の同点ゴールを上げ、2得点目の起点にもなり、試合のなかで復活した。
→26 バトゥリナ ー(84分→出場)
左サイドで果敢なドリブル突破を見せた。
17 ペトコヴィッチ 5(69分→交代)
ターゲットマントとしても凡庸で、エリア内ではアルバニアの守備ブロックに仕事をさせてもらえなかった。
→16 ブディミル 6・5(69分→出場)
同点ゴールのクラマリッチに対するくさび役としてのアシストは完璧。その後のパシャリッチへの浮かしたパスなど、芸術的なポストワークが光った。
※23 イヴシッチ(■87分)→ベンチでの警告。
GK
23 ストラコシャ 6・5
試合を通して安定したセービングを見せていた。
4 ヒサイ 6
初戦とは打って変わり果敢に前線に顔を出した。守備でもペリシッチを監視した。
6 ジムシティ 5・5
後半、ブディミルの動き出しに翻弄されスペースを与えてしまった。
5 アイェティ 6
読みを利かした守備で自陣ボックス内に秩序をもたらしていた。
3 ミタイ 7
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初戦よりエネルギッシュなプレーを見せ、攻守で躍動した。自陣ボックス内では失点を救うスーパークリアも見せ、チームの勝ち点獲得に貢献した。
MF
21 アスラニ 6・5
初戦同様最終ラインと中盤の溝を埋めた。ラマダニとともに正確なビルドアップを展開。
20 ラマダニ 6・5 (85分→交代)
プレー判断が冴えていた印象。前線に良質なボールを送り続けた。
→26 ホッジャ - (85分→出場)
14 ラチ 6・5 (73分→交代)
初戦のアグレッシブなプレーが認められスタメンを勝ち取った男は、この試合でも果敢に2列目からとびだし、11分には貴重な先制点を上げた。
→8 ジャスラ 6・5 (73分→出場)
土壇場で2-2の引き分けに持ち込んだゴールは殊勲。オウンゴールは不運なものだった。
FW
9 アサニ 6 (64分→交代)
ペリシッチの裏を狙い、時折ヒサイとの連携で相手左サイドを攻略。及第点の働きだった。
→15 セフェリ 6 (64分→出場)
ボール奪取から自らが駆け上がりミドルを打つなど、途中交代選手としてのアグレッシブなプレーは好印象。
10 バイラミ 6・5 (87分→交代)
初戦より攻撃的なポジションでプレー。ボールキープ力と正確なパスを駆使し、チームの攻撃のクオリティを大幅に上げた。
7 マナイ 6 (85分→交代)
決定的なプレーには至らなかったが、相手CBの裏を狙い続けた。プレッシングなどの献身性も光った。
→19 ダク ー (85分→出場)