【UEFA EURO 2024】 ジョージア vs チェコ (グループF 第2試合)
ともに縦に速い攻めと球際の激しい攻防が繰り広げられた肉弾戦。両チーム合わせ9枚ものイエローカードが出た試合は1-1で痛み分けとなったが、チェコは決定力を大きく欠き、ジョージアは試合終了間際に訪れたカウンターからの決定機を決められなかった。しかし、ジョージアにとってはEUROで同国史上初の勝ち点獲得という歴史的な結果となった。
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【グループF】 ジョージア×チェコ (ジグナル・イドゥナ・パルク)
1 ー 1
[得]
(ジ)
45”+4 ミカウターゼ(PK)②
(チ)
59” シック
【採点】(0~10の20段階評価。最低点は0。最高点は10。)
GK
25 ママルダシュヴィリ 7・5 MVP
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開始早々のチェコの猛攻を落ち着いた対応で防ぎ、前半終了間際にはシックのシュートをスパーセーブ。後半もチェコの猛攻に対してビッグセーブを連発した。
DF
5 クヴィルクヴェリア 5・5 (82分→交代)
タイトな守備で応戦していたが、テクニカルなプレーには揺さぶられる場面も散見された。
→15 グヴェレシアニ ー (82分→出場)(■82分)
4 カシア 6・5(■17分)
クレバーな対応で我慢強く最終ラインを統率していた。
3 ドヴァリ 6
軽率なパスミスもあったが、後方からのフィード能力には確かなものがある。
MF
21 ツィタイシュヴィリ 5・5 (62分→交代)
守備のタスクに追われ、初戦のような攻撃参加は少なかった。
→14 ロチョシュヴィリ 6 (62分→出場)
ピッチを駆け回り、与えられたタスクはしっかりこなしていた。
9 ダヴィタシュヴィリ 6・5 (62分→交代)
スピードがあり、カウンターの際に推進力をもたらした。最終ラインに戻りシュートブロックを敢行するなど攻守で気迫あふれるプレーを見せた。ジョージアというチームを象徴するタフガイはクレイジーにピッチを走り回りガス欠で62分に途中交代した。
→10 チャクヴェターゼ 6 (62分→出場)
カウンターの際にクオリティを与えることができる貴重なプレーメーカー。試合終了間際の”おぜん立て”は成就されなかった。
20 メクヴァビシュヴィリ 6・5 (■83分)
アンカーながらサイドに開いたり、敵陣バイタルエリアに果敢にとび込みチャンスに関与。驚異的な運動量でピッチを縦横無尽に駆け回った。
6 コチョラシュヴィリ 7 (■90分+5)
スペースを上手く見つけ、タクトを揮った。守備でもカバーリングとボール奪取が巧く、初戦同様、極めて高いパフォーマンスを披露した。
2 カカバーゼ 5・5
ツォウファルの攻め上がりを監視していたが、次第に対応が後手に回った。
FW
22 ミカウターゼ 6・5(88分→交代)
献身的なプレッシングを敢行。PKを沈めて2試合連続ゴールを達成。
→23 クヴィリタイア ー (88分→出場)
7 クヴァラツヘリア 6・5
カウンターの際に高速ドリブルでボールを持ち運べるのはチームの武器。攻守でピッチを走り続け、闘志あふれるプレーで味方を鼓舞した。
→23 ロブジャニーゼ 4・5 (82分→出場)
後半AT、英雄になる条件は整ったが、シュートは枠の外へ。痛恨のミスショット。
GK
1 スタニェク 6
前半終了間際の混戦から放たれたカシアのシュートをビッグセーブで封じた。
DF
3 ホレシュ 5・5 (■53分)
球際で強さを魅せてはいたが、軽い対応からピンチを誘発する場面もあった。
4 フラナーチ 6
自陣ボックス内で落ち着いた対応を見せた。PK判定を受けたハンドは不運。
18 クレイチー 6・5
自陣ボックス内の空中戦で強さを発揮。後半はボールを持ち運び組み立てに参加した。
MF
5 ツォウファル 6・5 (■18分)
何度か縦の突破から質の高いクロスを上げていた。セットプレーのキック、ロングスローと多種多様なチャンスメイクをしていた。
14 プロヴォド 5・5 (■39分)(82分→交代)
攻守のバランス感覚に優れ、キープ力もあるがゲームメイクが余りに単調だった。
→7 バラーク 6 (82分→出場)
短い出場時間ながら、攻撃にバリエーションを与えていた。もう少し早い時間の投入だったら、どうなっていたか。
22 ソウチェク 6(■81分)
危険察知能力が高く地味ながら相手のチャンスの芽を何度か摘んでいた。
15 ギオルギ・ユラーセク 6 (■46分)(82分→交代)
前半は自陣から敵陣までドリブルで持ち上がりカウンターに迫力を与えた。後半は何度か良質のクロスを上げていた。
→8シェフチーク 6 (82分→出場)
バラークとともに動きは良質だった。
FW
17 チェルニー 5 (55分→交代)
テクニックはあるものの、フィニュッシュワークの精度を大きく欠いた。
→26 マチェイ・ユラーセク 5 (55→出場)
味方とかみ合わない場面もあり、プレーも単発。指揮官の期待を大きく裏切った。
10 シック 6 (68分→交代)
シンプルなプレーが求められる場面でボールを持ちすぎた感があった。同点ゴールはラッキーなものだが、ポジショニングを褒めるべきだろうか。68分に負傷交代を余儀なくされた。彼のEUROは終わってしまうのか。
→13 ヒティル 5・5 (68分→出場)
クロスへのとび込みは迫力があったが、足元でボールを受ける動き出しに工夫が足りなかった。
9 ハロジェク 5・5 (55分→交代)
ボールをあきらめることなく追い続ける姿勢は評価されるべきポイント。混戦から先制点を決めたと思われたがVARでハンドの判定より取り消されてしまった。
→20 リングル 6 (55分→出場)
裏を抜ける動きや、オフザボールの動きで打開を図り、パスを引き出していた。