【大会ベストイレブン】
GK
マイク・メニャン（フランス）
次点:ギオルギ・ママルダシュヴィリ（ジョージア）
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GKの活躍が印象的だった大会の中で、最も安定感があった。大胆なセービングと繊細なディフレクティングを披露。攻撃陣が機能を失っていたフランスがベスト4まで進出した要因は、最後方からチームを支えた彼が大きな力になっていたことに疑いの余地はない。
DF
ヨシュア・キミッヒ（ドイツ）
次点:ダニ・カルバハル（スペイン）
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カルバハルの円熟味溢れる攻守での仕事も素晴らしかったが、サイドバックながら司令塔的役割もこなしていたキミッヒを選出。ポジショニングの的確さと、敵・味方を動かす独特の溜めで右サイドからタクトを揮った。最も輝いたのは「事実上の決勝戦」であったスペイン戦。守備ではニコ・ウィリアムズの鋭い仕掛けにも、しっかりと対応し、ククレジャに捕まる前に敵陣ボックス内に危険なクロスを何度も供給。大会を通してサッカーIQの高さを見せつけていた。
DF
ウィリアン・サリバ（フランス）
次点:マーク・グエヒ（イングランド）
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最終ラインの要としてフランスのベスト4進出に貢献。ベスト16のベルギー戦ではルカクを蚊帳の外へ追いやり、ベスト8ではポルトガルのロナウドを試合から消した。圧巻なのは、デュエルの強さであり、ルカクのような大型ストライカーにも当たり負けすることがなく、1対1の勝負で彼に勝てるアタッカーは皆無だった。
DF
エメリク・ラポルテ（スペイン）
次点:マヌエル・アカンジ（スイス）
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卓越したパスワークで最後方から組み立ての起点となり、守備でも最終ラインを統率。彼の価値はトーナメントから輝きを増し、ハイライトはベスト8でのドイツ戦。ロドリとファビアンと連携し合い、自陣から敵陣にボールを持ち運び、質の高い組み立ての起点となった。また、守備でも要所で素晴らしいクリアを見せるなど、攻守でまばゆいほどの輝きを放っていた。
DF
マルク・ククレジャ（スペイン）
次点:リッカルド・カラフィオーリ（イタリア）
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守備での安定感は極上。果敢なプレスで幾度となくボール奪取を達成。攻撃での立ち位置など、戦術理解度に優れ、カウンターの起点にもなり、相手のカウンターを止めることもできる。相手との駆け引きを制し、幾度となく相手の決定機を阻止した。ニコ・ウィリアムズの能力を引き出しつつ、スペースがあればクロスやフリーランニングでチャンスを創出。ニコ・ウィリアムズとのホットラインはスペインのストロングポイントとなっていた。決勝戦ではオヤルサバルの決勝ゴールをアシストし、MVP級の働きだった。
MF
ロドリ（スペイン）
次点:スタニスラフ・ロボツカ（スロバキア）
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グアルディオラの指導により世界最高クラスのアンカーへと成長した彼は、代表でもピポーテとして卓越した技術力と対人プレーの強さで中盤を制圧。ベスト16のジョージア戦で相手に先制を許すまさかの展開となったが、左足ミドルで同点弾を記録。特筆すべきはチームが嫌な展開になっても落ち着きを崩さないところだろう。決勝こそ45分のプレーに終わったものの、大会を通じて攻守に絶大な存在感を示した。
MF
ダニ・オルモ（スペイン）
次点:ギオルギ・コチョラシュヴィリ（ジョージア）
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スーパーサブ的な扱いだったが、トーナメントに入り価値を高めていった。ゴールに直結するプレーで、ベスト16、8、4と3試合連続でゴールを奪い、決定力を披露した。ペドリの負傷により前半8分に出番が回ってきたドイツ戦では、緊急出場ながら、試合にすんなり馴染むと、バイタルエリアでドリブルを仕掛け攻撃をけん引。先制ゴールと決勝ゴールのアシストを決めた。ベスト4のフランス戦では切れ味鋭い攻撃センスを発揮。身体を寄せてきた相手をリフティングのような動きで外し、殊勲の決勝ゴールを挙げた。ペドリという絶対的なクリエイターの不在を感じさせないパフォーマンスを大一番で披露した。
MF
ファビアン・ルイス（スペイン） Best player of the EURO2024
次点:トニ・クロース（ドイツ）
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チャンピオンチームの中で、攻守で多大な影響をもたらした彼を大会MVPに選出。ここまでの活躍を予想したものは少なかったかもしれない。初戦のクロアチア戦でファンタスティックなゴールとアシストを記録し、流れに乗ると、ロドリと完璧なコンビネーションを見せ、チャンスメイクを連発。天才的なポジショニングセンスでボールの逃げ場所を探し、チームのポゼッションを高める役割をこなした。守備でも懸命に働きながら、ラミネ・ヤマルとニコ・ウィリアムズにボールを最短時間で届ける仕事人の攻守においての貢献度は計り知れないものがあった。
FW
ラミネ・ヤマル（スペイン）
次点:ジャマル・ムシアラ（ドイツ）
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EUROに伝説を残した。17歳1日での決勝戦への出場は「EUROとワールドカップ（W杯）の決勝における史上最年少記録」。1958年スウェーデンW杯でのペレの記録を塗り替えるものだった。大会を通して4アシストを記録し、EUROでの最多アシスト記録を更新。その一つは決勝のイングランド戦でニコ・ウィリアムズの完璧なアシストだった。準決勝のフランス戦での25メートル弾は、大会ベストゴール。今大会の活躍により、この少年が、メッシ、ロナウド、エンバペと並ぶ逸材であることを疑う者はいなくなっただろう。底知れぬポテンシャルを持つ彼はこれからもサッカー界の歴史を塗り替えていくだろう。
FW
コーディ・ガクポ（オランダ）
次点:マルセル・ザビッツァー（オーストリア）
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精彩を欠くチームのなかでGLで価値ある2ゴールを決め、チームをトーナメントに導いた。独力のドリブル突破で決定機を創出できる彼の存在は、相手にとって厄介であり、相手の注意を彼が引き付けることにより、他の選手がスペースを見つけることができていた。大会3ゴールを挙げ大会得点王（6人タイ）に輝き、母国をベスト4に導いた活躍は評価に値。
FW
ニコ・ウィリアムズ（スペイン）
次点:ミシェル・アエビシェール（スイス）
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絶えずボールを要求し、仕掛けからチャンスメイクを連発。驚異的なスピードとパワーに加えテクニックも融合されている大器は、その能力をいかんなく発揮した。ククレジャと良質な連携を見せ、相手にとっては危険極まりないコンビだった。決勝では立ち上がりこそウォーカーの守備に苦戦するも、後半開始直後に、左足を見事にコントロールして決めて値千金の先制弾を叩き込んだ。彼の代名詞であるアグレッシブなプレーが大舞台での大一番でゴールという形で結ばれた瞬間だった。
