セルビアはグループリーグ突破のためには勝利が絶対条件。両チームとも果敢にアタックを繰り返すが、チャンスを生かせず、そのままスコアレスドローで決着。勝ち点1を積み上げたデンマークが2位でトーナメント進出を果たしたのに対し、セルビアは未勝利の最下位に終わって敗退となった。デンマークはスロベニアと勝ち点、当該チーム間の成績、得失点差、総得点、フェアプレーポイントまで並ぶ結果となったが、EURO2024予選の総合ランキングで上回ったことで、2位に入ることが確定、ベスト16では開催国のドイツと対戦することが決まった。
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【グループC】 デンマーク×セルビア (アリアンツ・アレーナ)
0 ー 0
【採点】(0~10の20段階評価。最低点は0。最高点は10。)
GK
1 シュマイケル 6
相手の枠内シュートは「1」。見せ場はなかった。
DF
2 アンデルセン 6・5
自陣ボックス内の肉弾戦で奮闘。典型的なファイター型のCBは、ビルドアップの場面では丁寧なつなぎでクリステンセンを助長。そのギャップがたまらない。
6 A・クリステンセン 6・5
ミトロビッチをケアしつつ、カバーリングを実行。ビルドアップも相変わらずクオリティが高い。
3 ベスターゴーア 7(■26分)
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自陣ボックス内からバイタルエリアまで広範囲を粘り強い守備で守り通した。ミトロビッチとの肉弾戦は迫力十分で、まったく仕事をさせなかった。
MF
18 バー 6 ・5 (77分→交代)
敵陣自陣問わずボックス内に入り込み攻守でエネルギッシュなプレーを見せた。
→8 デラネイ 5・5 (77分→出場)
自陣でのボールロストはいただけない。
21 ヒュルマンド 6・5 (■30分) →次戦出場停止 (77分→交代)
密集地帯でもパスを通せる能力は、確実にチームのポゼッションを高めていた。攻守で良質なパフォーマンスを披露した。組み立てに関与できる彼のトーナメントでの出場停止はチームにとって大きな痛手。
→17 クリスティアンセン - (77分→出場)
23 ホイビュア 6・5
ヒュルマンドとともに精度の高いつなぎを展開し、エリクセンにボールを供給し続けた。
5 メーレ 6
前半は左サイドの高い位置からチャンスメイク。後半は守備で良いプレーを見せていた。
19 ウィンド 5・5 (■27分)(46分→交代)
相手バイタルエリア付近からのポストワークでチームのポゼッションを助長。23分にはパワープレーでゴールを奪ったと思われたが先にゴールラインを割ったという判定を受けた。38分の相手ボックス内でこぼれ球を捉えた場面は決めておきたかった。
→11 オルセン 6 (46分→出場)
スピードがあり、サイドに流れた際にクオリティを与えていた。
10 エリクセン 6・5 (88分→交代)
この試合も高いパフォーマンスを継続。相手バイタルエリアでボールを受け、ダイレクトプレーなどを駆使し、最前線に良質なパスを供給し続けた。
→20 ポウルセン ー (88分→出場)
FW
9 ホイルンド 6 (59分→交代)
自らシュートを放つことはなかったが、ターゲットマンとして一定の機能をもたらしていた。
→12 ドルベリ 6 (59分→出場)
動きの質は秀逸だった。相手ボックス内で見せ場を作りたかった。
GK
1 ライコビッチ 6・5
21分のエリクセンのシュートをビッグセーブ。
DF
13 ベリコビッチ 6
自陣ボックス内ではタイトな守備を見せた。
4 ミレンコビッチ 6・5 (■4分)
対人プレーでのクレバーな守備が光った。ホイルンドとの肉弾戦は見応え十分。
2 パヴロヴィッチ 6・5
身体を張った守備で奮闘。機を見てボールを自らドリブルで持ち運ぶプレーも効いていた。
MF
16 ミハイロビッチ 5・5 (73分→交代)
上下動を繰り返し、良く走ったが、攻撃面で影が薄かった。
→25 ムラデノビッチ 5・5 (73分→出場)
縦に走り続けたが、ボールを受けた際にクオリティを欠いた。
17 イリッチ 5・5(67分→交代)
守備のタスクに追われ、期待されたゲームメイクを果たせなかった。
→7 ブラホビッチ 6(67分→出場)
81分、パブロビッチのフィードをボックス左深くで収め折り返したプレーは効果を生んでいた。
6 グデリ 5(46分→交代)
エリクセンに自由を与えてしまい、中盤を締め上げられなかった。
→8 ヨビッチ 6・5 (46分→出場)
果敢にDFラインの裏を狙い続けた。53分はゴール前のスペースでパスを受け、右から折り返したボールがオウンゴールになったかと思われたが、抜け出した時点でオフサイドという判定を受けた。
14 ジヴコヴィッチ 6
左サイドから独力でボールを運び、何度かチャンスの発芽を作っていた。
19 サマルジッチ 5・5 (46分→交代)
立ち上がり以外は、ほとんどボールに触れなかった。
→10 タディッチ 6 (46分→出場)
相手の危険エリアにパスを放り込んでいた。
22 ルキッチ 6 (87分→交代)
後半は最終ラインまで下がりビルドアップを担当。質の良いボールを前線に供給していた。
→20 ミリンコビッチ・サビッチ ー (87分→出場)
FW
9 ミトロビッチ 5 (■83分)
デンマークの屈強な守備ブロックと一人で闘っていた印象。周りのサポートにも恵まれなかったが、81分のチャンスはモノにしたかった。