青の悪魔 徒然雑文

100年後に残る夢

【UEFA EURO 2024】   ドイツ(A組1位) vs  デンマーク(C組2位)  (ベスト16)

開催国ドイツがデンマーク撃破で準々決勝へ進出。雷の影響により前半に一時的に試合が中断された試合は一進一退の攻防が続く好ゲームとなった。デンマークは後半開始早々、セットプレーの流れからアンデルセンがこぼれ球を押し込んでゴールネットを揺らすが、VARによってデラネイのつま先がオフサイドラインを越えていたとして得点は認められなかった。すると52分にはアンデルセンのハンドを取られてPK献上。これをハフェルツに決められてドイツの先制を許すと、68分にムシアラの追加点を浴び、0-2で敗れたデンマークはベスト16で姿を消すことになった。デンマークにとって試合を左右したのは「運」であり、スコア以上に開催国相手に堂々とした戦いを示したが、攻守で重要な役割を果たしていたヒュルマンドの出場停止が大きく響いていた。対するドイツも累積警告による出場停止で欠場したターに代わって出場したシュロッターベックが高いパフォーマンスを披露するなど、流れの良さと層の厚さを示した。

Germany beats Denmark 2-0 to advance to Euro 2024 quarterfinals after storm  stops play - The Hindu

photo by Getty Images

【ラウンド16】 ドイツ×デンマーク  (ジグナル・イドゥナ・パルク)

  2   ー 0 

[得]

(ド)

53” ハフェルツ

68” ムシアラ(PK)③

【採点】(0~10の20段階評価。最低点は0。最高点は10。)

GK
1 ノイアー

44分の相手のカウンターからのシュートをタイミングよくとび出してシャットアウト。要所でビーグセーブを見せクリーンシートを達成した。

 

DF

6 キミッヒ 6

守備では良いカバーリングを見せていたが、全体的にリスクヘッジをしていた印象。

2 リュディガー  7・5 MVP

Germany dealt Antonio Rudiger blow ahead of Euro 2024 knockout stage

際立った守備能力を発揮した。9分にハフェルツへのフィードで決定機を演出。20分のピンチにはエリクセンの超絶トラップにも惑わされずしっかりシュートブロックをした。

15 シュロッターベック 6・5

41分の自陣ボックス内でホイルンドにボールを奪われたシーンは軽率だった。先制点のPK誘発のきっかけとなったフィードと、追加点のムシアラへのフィードは極めて良質だった。

3 ラウム 6・5(81分→交代)

立ち上がりからエネルギッシュで攻撃的なプレーを見せた。36分のハフェルツへのクロスはピンポイント。

→20 ヘンリヒス (81分→出場)

果敢にシュートを放つなど積極的にプレー。

 

MF

23 アンドリッヒ 5 (64分→交代)

自陣ボックス内での守備対応は光ったが、危険な位置で不必要なファウルをいくつか与えてしまった。僅差の試合では命取りになりかねないファウルだった。

→25 エムレ・ジャン 6・5(64分→出場)

中盤の守備で強度を与えていた。

8 クロース 6・5

試合展開によってポジションとゲームメイクを変化させていき、しっかりとゲームを作るのはお見事。

10 ムシアラ 7 (81分→交代)

前半は仕掛けを封印していたが、68分に後方からのフィードに抜け出し、GKと1対1のチャンスをしっかりと決めた。

→ 17 ヴィルツ 6(81分→出場)

VARでゴールが取り消しになるなど、短い時間の中で魅力を体現

19 サネ  5(88分→交代)

ドリブルで相手の守備ブロックに混乱を与えるプレーもあったが、ボールを持ちすぎてチャンスを縮小させる場面の方が目立った。

→16 アントン  ー (88分→出場)

21 ギュンドアン  6(64分→交代)

俊敏な動きでボールを巧みに運んでいたが、時間とともにボールに絡むプレーが少なくなっていった。

→9 フュルクルク 6(64分→出場)

ポストプレーの質は高かった。

 

FW
7 ハフェルツ 6・5

9分にリュディガーのフィード一発から巧みなボレーを打つも、ゴールならず。36分にはラウムのクロスに頭で合わせるもコースが開いてGKの正面だった。58分には超絶美技トラップから独力でGKとの1対1の場面を作ったが、シュートを外してしまった。ゴールこそPKの1得点のみだったが、彼の能力はダイナミックに示されていた。

 

 

GK

1 シュマイケル  7

序盤のピンチにもを安定したセービングで対応。9分のハフェルツのボレーシュートも良く止めた。

 

DF

2 アンデルセン 6 73分)

自陣ボックス内で奮闘しエアバトルでも勝ち続けた男は、代表初ゴールをVARで取り消され、直後にPKを与え、1分間に天国から地獄へ降ろされた。PKの判定はあまりにもきびしい。

6 A・クリステンセン 6 (81分→交代)

ハフェルツとのバトルは見応えがあった。ビルドアップも守備もそつなくこなしていた。

→26 ブルーン・ラーセン 5・5 (81分→出場)

対応が軽い場面が散見。

3 ベスターゴーア  6

スピードでは分が悪いが、出足を速めドイツのアタッカー陣と対峙。肉弾戦では負け知らず。

 

MF

18 バー 5 ・5 (81分→交代)

ドリブルでボールを前線に運んでいた。前半はムシアラに対しての守備の対応は良質だったが、後半はマークを剥がされることが目立った。

→17 クリスティアンセン  (81分→出場)

8 デラネイ 5・5 (69分→出場)

44分のカウンターからホイルンドにラストパスを出した一連のプレーは素晴らしかったが、守備ではドイツのパス回しについていけない場面が多かった。

→15 ネルゴーア 6 (69分→出場)

縦パスでボールを前線に供給。ミスもあったが、試合展開上仕方がないだろう。

23 ホイビュア  6・5

相棒のヒュルマンドを欠くなかで、ボール奪取と組み立てに奮闘。何度か前線に良質な縦パスを供給していた

5  メーレ 5・561分)

エネルギッシュにピッチを広範囲で駆け回った。強引な突破からボールロストしてしまう場面もあった。

11 スコヴ・オルセン 5・5 (69分→交代)

クロースに対してプレスを敢行していた。攻撃面ではノーインパクト。

→20 ポウルセン 6 (69分→出場)

及第点。ドリブルで持ちあがり、スペースを見つけ出そうと奔走していた。

10 エリクセン 6・5 

ワンタッチプレーで違いを作り、攻撃をけん引。彼自体のパフォーマンスは良質だった。

 

FW

9 ホイルンド  5・5 (59分→交代)

チャンスを待ち続け、前線で身体を張っていたが、44分のカウンターからのシュートはノイアーに阻まれた。

→19 ウインド 5・5 (59分→出場)

決定機には絡めず、”らしさ”を出せなかった。