青の悪魔 徒然雑文

100年後に残る夢

【UEFA EURO 2024】   スロバキア vs ルーマニア  (グループE 最終戦)

全チームが1勝1敗の大混戦で最終節を迎えたグループE。統制の取れた組織力が最大の魅力であるチーム同士の一戦は、立ち上がりから一進一退の展開が続くなか、前半を1-1で折り返した。その後は互いを認め合うような不思議な膠着状態が続く。引き分けでも両チームがベスト16進出が決められるということもあり、両者ともに無理はしなかった。大会屈指の組織力を誇る両チームのこれ以上の躍進の期待度が高まる。共に決定機をいかに決められるかが、躍進の課題となるだろう。

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【グループE】 スロバキアー×ルーマニア  (コメルツバンク・アレーナ)

 1   ー 1 

[得]
(ス)

24" ドゥダ

(ル)

37" ラズバン・マリン(PK)

【採点】(0~10の20段階評価。最低点は0。最高点は10。)

GK

1 ドゥブラフカ 6・5

10分のラティウのシュート、61分のマリンのミドルシュートを好セーブ。


DF

2 ペカリーク 7 (90分+2→交代)

右サイドを駆け上がりシュクリニアルのフィードを収めたプレーで先制点に絡んだ。頼りになるベテランはグループリーグを通して安定したパフォーマンスを披露していた。

→6 ギョンベル  (90分+2→出場)

3 ヴァヴロ  6

シュクリニアルとの役割分担も明確。自陣ボックス内でのカバーリングが良質だった。

14 シュクリニアル  6・5

後方からのロングフィードで先制点の起点になった。本業でも安定した守備を見せた。

16 ハンツコ 5 (36分)

ハジへの対応に苦しんだ。PKを与えたファウルは致しかたない。

 

MF

22 ロボツカ  7

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無尽蔵のスタミナを持ち、パスの捌きに長けており、危険地帯をカバーする「スロバキアのカンテ」はグループリーグを通して出色のパフォーマンスを披露した。

19 クツカ  5・5

先制点のアシストとなったクロスは良質だった。後半は運動量が低下していた。

8 ドゥダ 7 (90分+1)(90分+2→交代)

高いパフォーマンスを披露。活発的に動き、つなぎとチャンスメイクの双方をこなしつつ、ボックス内に入り込んでヘディングで先制点を決めた。

→21 ベロ (90分+2→出場

 

FW

26 シュランツ 6 (78分→交代)

決定機に絡むことはなかったが、この試合でも相手DFへのプレッシングやオフザボールの動きで献身的な働きを見せていた。スロバキアというチームを象徴する選手だ。

→20 ジュリシュ (78分→出場)

17 ハラスリン   (70分→交代)

左サイドを起点として何度か相手ボックス内に侵入した。65分、ドゥダのスルーパスをボックス左横で収め、カットインからシュートを放つも、わずかに枠の右に逸れた。

→7 ススロフ  5・5 (70分→出場)

効果的なドリブル突破を見せていたが、チャンスには絡めなかった。

18 ストレレツ 5・5 (70分→交代)

スペースを見つけてシュートを放つなど、ゴールに迫るも、あと一歩届かなかった。

→9 ボジェニーク 6 (70分→出場)

ストレレツの守備タスクを引き継いだ。

 

GK

1 ニツァ 6・5

問題なし。63分のストレレツのシュートを足で止めた。

 

DF

2 ラティウ 7

攻守でスピードを生かしたプレーを披露。10分には攻撃参加から相手ボックス内でシュートを放つなど立ち上がりから精力的だった。

3 ドラグーシン  6・5

相手選手とボールの間に身体を入れたボール奪取など、フィジカルの強さを活かした対人プレーの強度は圧巻

15 ブルカ  (45分+1)

読みを利かせた対応でカバーリングに従事。

11 バンク (45分+3)→次戦出場停止

ペカリークの侵入を許す場面はあったが、攻守で安定した動きを見せていた。攻守でバランスの高いプレーができる彼のトーナメントでの出場停止はチームにとって痛手。

 

MF

6 マリウス・マリン  6・5 (68分→交代)

効果的なインターセプトやボール奪取で中盤を締め上げた。組み立てのクオリティも高かった。。

10 ハジ  6 (66分→交代)

試合開始から右サイドでボールに触りリズムを作り、同点ゴールのPKを誘発した。

→20 マン 6 (66分→出場)

サイドから敵陣バイタルエリアにかけてドリブルで侵入。危険なオーラを放っていた。

18 ラズバン・マリン 6 (86分→出場)

61分に強烈なミドルを放つなど、この試合は攻撃面で存在感を放った。同点ゴールのPKをしっかりと決めた。

→4 ルス  (86分→出場)

21 スタンチュ  6

ボールホルダーへの規律あるアプローチ。機を見計らったミドルシュート。攻守で奮闘した。

17 コマン  5 (58分→交代)

縦への意識は強いものの、ボールを持った際の仕掛けのアイデアが希薄だったか。

→23 ソレスク 5・5 (58分→出場)

ノーインパクト。


FW

19 ドラグシュ 6 (67分→交代)

61分にターンから前を向き、右足に持ち替えた強烈なシュートを放ったが、惜しくもゴールとはならなかった。

→9 プスカシュ  6 (67分→出場) (88分)

積極的に相手ボックス内で動き回ったが、決定機には恵まれなかった。