全チームが1勝1敗の大混戦で最終節を迎えたグループE。統制の取れた組織力が最大の魅力であるチーム同士の一戦は、立ち上がりから一進一退の展開が続くなか、前半を1-1で折り返した。その後は互いを認め合うような不思議な膠着状態が続く。引き分けでも両チームがベスト16進出が決められるということもあり、両者ともに無理はしなかった。大会屈指の組織力を誇る両チームのこれ以上の躍進の期待度が高まる。共に決定機をいかに決められるかが、躍進の課題となるだろう。
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【グループE】 スロバキアー×ルーマニア (コメルツバンク・アレーナ)
1 ー 1
[得]
(ス)
24" ドゥダ
(ル)
37" ラズバン・マリン(PK)
【採点】(0~10の20段階評価。最低点は0。最高点は10。)
GK
1 ドゥブラフカ 6・5
10分のラティウのシュート、61分のマリンのミドルシュートを好セーブ。
DF
2 ペカリーク 7 (90分+2→交代)
右サイドを駆け上がりシュクリニアルのフィードを収めたプレーで先制点に絡んだ。頼りになるベテランはグループリーグを通して安定したパフォーマンスを披露していた。
→6 ギョンベル ー (90分+2→出場)
3 ヴァヴロ 6
シュクリニアルとの役割分担も明確。自陣ボックス内でのカバーリングが良質だった。
14 シュクリニアル 6・5
後方からのロングフィードで先制点の起点になった。本業でも安定した守備を見せた。
16 ハンツコ 5 (■36分)
ハジへの対応に苦しんだ。PKを与えたファウルは致しかたない。
MF
22 ロボツカ 7
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無尽蔵のスタミナを持ち、パスの捌きに長けており、危険地帯をカバーする「スロバキアのカンテ」はグループリーグを通して出色のパフォーマンスを披露した。
19 クツカ 5・5
先制点のアシストとなったクロスは良質だった。後半は運動量が低下していた。
8 ドゥダ 7 (■90分+1)(90分+2→交代)
高いパフォーマンスを披露。活発的に動き、つなぎとチャンスメイクの双方をこなしつつ、ボックス内に入り込んでヘディングで先制点を決めた。
→21 ベロ ー (90分+2→出場
FW
26 シュランツ 6 (78分→交代)
決定機に絡むことはなかったが、この試合でも相手DFへのプレッシングやオフザボールの動きで献身的な働きを見せていた。スロバキアというチームを象徴する選手だ。
→20 ジュリシュ ー (78分→出場)
17 ハラスリン 6 (70分→交代)
左サイドを起点として何度か相手ボックス内に侵入した。65分、ドゥダのスルーパスをボックス左横で収め、カットインからシュートを放つも、わずかに枠の右に逸れた。
→7 ススロフ 5・5 (70分→出場)
効果的なドリブル突破を見せていたが、チャンスには絡めなかった。
18 ストレレツ 5・5 (70分→交代)
スペースを見つけてシュートを放つなど、ゴールに迫るも、あと一歩届かなかった。
→9 ボジェニーク 6 (70分→出場)
ストレレツの守備タスクを引き継いだ。
GK
1 ニツァ 6・5
問題なし。63分のストレレツのシュートを足で止めた。
DF
2 ラティウ 7
攻守でスピードを生かしたプレーを披露。10分には攻撃参加から相手ボックス内でシュートを放つなど立ち上がりから精力的だった。
3 ドラグーシン 6・5
相手選手とボールの間に身体を入れたボール奪取など、フィジカルの強さを活かした対人プレーの強度は圧巻
15 ブルカ 6 (■45分+1)
読みを利かせた対応でカバーリングに従事。
11 バンク 6 (■45分+3)→次戦出場停止
ペカリークの侵入を許す場面はあったが、攻守で安定した動きを見せていた。攻守でバランスの高いプレーができる彼のトーナメントでの出場停止はチームにとって痛手。
MF
6 マリウス・マリン 6・5 (68分→交代)
効果的なインターセプトやボール奪取で中盤を締め上げた。組み立てのクオリティも高かった。。
10 ハジ 6 (66分→交代)
試合開始から右サイドでボールに触りリズムを作り、同点ゴールのPKを誘発した。
→20 マン 6 (66分→出場)
サイドから敵陣バイタルエリアにかけてドリブルで侵入。危険なオーラを放っていた。
18 ラズバン・マリン 6 (86分→出場)
61分に強烈なミドルを放つなど、この試合は攻撃面で存在感を放った。同点ゴールのPKをしっかりと決めた。
→4 ルス ー (86分→出場)
21 スタンチュ 6
ボールホルダーへの規律あるアプローチ。機を見計らったミドルシュート。攻守で奮闘した。
17 コマン 5 (58分→交代)
縦への意識は強いものの、ボールを持った際の仕掛けのアイデアが希薄だったか。
→23 ソレスク 5・5 (58分→出場)
ノーインパクト。
FW
19 ドラグシュ 6 (67分→交代)
61分にターンから前を向き、右足に持ち替えた強烈なシュートを放ったが、惜しくもゴールとはならなかった。
→9 プスカシュ 6 (67分→出場) (■88分)
積極的に相手ボックス内で動き回ったが、決定機には恵まれなかった。