ジョージアが見事にジャイアントキリングを果たし、決勝トーナメント進出を達成。ジョージアのサッカーファンにとって、人生最高の日になったかもしれない。誰もがトーナメント進出という快挙を成し遂げるとは信じていなかっただろうし、ポルトガルに勝利すると思ってはいなかっただろう。しかし、1%でもチャンスがあればそれを成し遂げられると証明。ベスト16の対戦相手は優勝候補筆頭・最強スペインだが、1%でもチャンスがある限り、ジョージアの冒険は終わらない。
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【グループF】 ジョージア×ポルトガル (ヴェルティンス・アレーナ)
2 ー 0
[得]
(ジ)
2" クヴァラツヘリア
57” ミカウターゼ(PK)③
【採点】(0~10の20段階評価。最低点は0。最高点は10。)
GK
25 ママルダシュヴィリ 7・5
16分にはロナウドの無回転FKをパンチングで防ぎ、53分にはダロトのミドルを超スーバーセーブ。大一番で圧巻のパフォーマンスを披露。
DF
2 カカバーゼ 6・5
守備で貢献するタイプのサイドバックではないが、対人プレーで奮闘。フェリックスやサイドを変えて入ってきたコンセイソンからボール奪取を達成していた。
15 クヴェレシアニ 6・5 (76分→交代)
フェリックスにもロナウドにもタイトな守備で応戦し、決定的な仕事はさせていなかった。効果的なインターセプトやシュートブロックを披露。
→5 クヴィルクヴェリア 6 (76分→出場)
しっかりクヴェレシアニの仕事を引き継いだ。
4 カシア 7・5
対峙した選手に一度たりともデュエルで負けなかった。的確なクリアやシュートブロックを見せ、キャリアの集大成にふさわしい圧巻のパフォーマンスだった。
14 ロチョシュヴィリ 6・5 (63分→交代)
コンセイソンをサイドへ追いやる頭脳的な守備を披露し、バイタルエリアへの侵入を阻止した。
→15 ツィタイシュヴィリ 6 (63分→出場)
ロチョシュヴィリの仕事をしっかり引き継いだ。
3 ドヴァリ 7
時にエレガントに時に強引に、相手の突破をシャットアウト。コンセイソンに決定的な仕事をさせなかった。
MF
6 コチョラシュヴィリ 7
相変わらずセンス豊かな組み立て披露。守備でも相手にシュートを打たれるスペースを与えなかった。
10 チャクヴェターゼ 6・5 (81分→交代)
ドリブルでボールを前線に供給し、いくつかチャンスの起点となっていた。
→20 メクヴァビシュヴィリ 5 (81分→出場)(■84分)→次戦出場停止
気持ちは理解できるも警告を受けたファウルは軽率。主力ながらベスト16は出場停止に。
17 キテイシュヴィリ 6・5
5バックと中盤の溝に位置し、ボールホルダーにがつがつ当たりにいき、試合を通してプレッシャーをかけ続けた。運動量と集中力には舌を巻く。
FW
22 ミカウターゼ 7・5
相手のミスからボールを持ちあがり先制点をアシスト。ジョージアの攻撃のほとんどの起点となっていた。ポジショニングに関しては「完璧」だった。
7 クヴァラツヘリア 8 (81分→交代)
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立ち上がりに先制点を落ち着いて決めた。その後「ジョージアン・マラドーナ」は異次元のドリブルスキルでジャイアントキリングを後押し、ポルトガルの守備陣に息つく間を与えなかった。守備の貢献度も計り知れない。
→9 ダヴィタシュヴィリ 6 (82分→出場)
しっかり守備のタスクを引き継いでいた。
GK
22 ディオゴ・コスタ 6
失点シーンはノーチャンスだった。
DF
24 アントニオ・シルバ 4 (65分→交代)
とんでもないパスミスで先制点のきっかけを作ってしまった。足の裏を見せるファウルでPKも与えてしまう醜態をさらした。
→2 ネウソン・セメド 6 (65分→出場)
攻守で及第点。後半にはあわやゴールというプレーがあった。
13 ダニーロ 6・5
最後尾からビルドアップを担当。守備でもカバーリング能力を示した。これからのトーナメントを考えると指揮官にとっても明るい材料となったはずだ。
14 イナシオ 6
対人プレーに迫力があり、球際で強さを示した。ビルドアップの場面では判断を誤るプレーが二回あったが。
MF
5 ダロト 7 (88分→交代)
攻守で高いパフォーマンスを披露。とりわけ攻撃センスは圧巻。53分の狙いすましたミドルは完璧な軌道だったが、ママルダシュヴィリの信じ難いスーパーセーブによって成就せず。 後半ATのミドルシュートもまたしてもママルダシュヴィリに防がれた。
15 ジョアン・ネベス 6 (75分→交代)
組み立ては凡庸ながら、ピンチの際に自陣ボックス内でボールを回収するなど、守備の功績は大きかった。
→16 マテウス・ヌネス ー (75分→出場)
流れを変えることはできなかった。
6 パリーニャ 5・5 (46分→交代)
効果的なボール奪取を見せたものの、早い時間に先制された場合、攻撃面の貢献度が低い彼がピッチに立つ役割が半減してしまう。
→18 ルベン・ネベス 5 (46分→出場)(■53分)
交代直後に警告をもらった。中途半端なプレーが目についた。
25 ネト 5・5(■45分)(75分→交代)
序盤は左サイドで脅威となっていたが、時間の経過とともに印象は尻すぼみに。ダイブによって受けた警告もいただけない。
→21 ジョタ ー (75分→出場)
何もできなかった。投入が遅すぎたか。
FW
25 コンセイソン 5
ボールを受ける動きは秀逸だったものの、フィニッシュワークの精度を大きく欠いた。彼のプレーで攻撃が終わることがあまりに多く、チームの崩しにおいてもったいないプレーが多かった。
11 フェリックス 5・5 (75分→交代)
なかなかチャンスに絡めなかったが、敵陣バイタルエリアでボールを受け、良質なパスを供給しいていた。
7 ロナウド 5 (■28分)(65分→交代)
ジョージアの気迫に圧倒されていた。序盤からレフェリーにフラストレーションを溜める場面が多かった。46分のこぼれ球も決められず、キャリアの中で、EUROとW杯のグループリーグで得点を逃したのは初めて。マルティネス監督の起用法に注目が集まる。
→9 ラモス 5・5 (65分→出場)
チャンスに絡めず。