スロバキアの組織力が際立った前半だったが、後半にギアを上げたウクライナがスロバキアの組織力を打ち破り、逆転勝利を収めた。グループEは混沌模様。
photo by Getty Images
【グループE】 スロバキアー×ウクライナ (エスプリ・アリーナ)
1 ー 2
[得]
(ス)
17" シュランツ
(ウ)
54" シャパレンコ
80" ヤレンチュク
【採点】(0~10の20段階評価。最低点は0。最高点は10。)
GK
1 ドゥブラフカ 6
37分、ムドリクとの1対1の場面も鋭いとび出しでシャットアウト。決勝ゴールへの対応は評価が分かれるか。
DF
2 ペカリーク 6・5
敵陣でのインターセプトなど守備での働きが光った。27分のピンチにもしっかりとシュートブロック。90分を通して上下動を繰り返した。
3 ヴァヴロ 5・5
ビルドアップでは及第だが、自陣ボックス内での守備時にシュクリアルとの連携に不安を残した。
14 シュクリニアル 5・5
ヴァヴロが就いている選手と対応が被るなど、連携面で不安を残した。
16 ハンツコ 6
高いキック精度で組み立てに貢献。攻守で及第の働きだった。66分に負傷交代。
→4 オベルト 5・5 (66分→出場)
ハンツコに比べ、攻撃面での貢献度が低かった。
MF
22 ロボツカ 6・5
この日も正確なパスワークを見せた。無尽蔵のスタミナを活かし、守備でも相手のカウンターの発芽を摘み続けた。
19 クツカ 5・5
マークを交わす円熟味溢れるプレーで中盤でタメを作り味方の攻め上がりを助長。自陣ボックス内でのシュートブロックなど献身的なプレーでチームを支えたが、後半は運動量が低下し、クオリティが著しく下がった。
8 ドゥダ 5・5 (60分→交代)
ロボツカとの位置関係は良好。テクニカルなプレーはチームの組み立てにおいてアクセントになっていたが、決定的な働きをすることはなかった。
→11 ベーネス 5・5 (60分→出場)
比較的高い位置を取っていたが、敵陣バイタルエリアで効果を生めなかった。
FW
26 シュランツ 7 (85分→交代)
先制点をしっかり決め2試合連続ゴールを達成。最終ラインにまで戻って対応する守備の貢献度も計り知れない。
→24 ザウアー ー (85分→出場)
17 ハラスリン 6・5 (66分→交代)
左サイドから好機を窺い、9分には巧みなドリブルから独力で決定機を作り出した。先制点もアシスト。
→7 ススロフ 6 (66分→出場)
効果的なドリブル突破を見せていた。
9 ボジェニーク 5・5 (60分→交代)
ターゲットマンとしては機能していなかったが、執拗なプレッシングでスダコフの自由を制限。地味ながら効果を生んでいた。
→18 ストレレツ 5 (70分→出場)
守備タスクを引き継いだが、チームが逆転されたことによりシフトチェンジするも、何もできず試合から消えてしまった。
GK
12 トルビン 7
前半の相手の猛攻にもしっかり対応。16分のハンツコのFKもシャットアウト。43分のハラスリンのシュートにもファインセーブを見せた。
DF
24 ティムチク 6
守備ではハラスリンに翻弄される場面もあったが、機を見た攻め上がりは一定の効果を生んでいた。32分のポスト直撃のシュートは惜しかった。
13 ザバルニー 6
後手に回らず果敢に守り抜いた。
22 マトヴィエンコ 6・5
後方から精度の高いフィードを何本も送っていた。
17 ジンチェンコ 6
失点シーンはボールウォッチャーになってしまったが、攻撃面で彼の左足はクオリティを生んでいた。同点弾のアシストはピンポイント。
MF
18 ブラツコ 6 (84分→交代)
中盤の底でDFラインとの溝を埋めた。
→5 シドルチュク ー (84分→出場)
19 シャパレンコ 7・5 MVP (90分+1→交代)
photo by Getty Images
前半から前線に良質なボールを供給。効果的なボール奪取を見せるなど球際での強さも光った。貴重な同点ゴールも決めて流れに乗ると、79分には中盤からボールを受け、すぐに前を向きヤレンチュクにファンタスティックなボールを供給した。
→4 タロヴィエロフ ー (90分+1→出場)
14 スダコフ 6
テクニカルなプレーで組み立てにアイデアを注入。決定的な働きはなかったものの、チームにクオリティを与えていた。
FW
7 ヤルモレンコ 6 (66分→交代)
運動量が少ないアンタチャッブルだが、攻撃センスを発揮。右サイドでフリーでボールを受けることが多く、何度かチャンスメイクを果たしていた。32分にエリア内のドヴビクに出したパスはエクセレント。
→20 スブコフ 6 (66分→出場)
交代直後から試合に馴染み、オープンな展開にプレースタイルがフィット。
10 ムドリク 6・5 (84分→交代)
ダイアゴナルランでスペースを作り、ボールを受ける動きは秀逸。フィニッシュワークのクオリティを欠いたのが悔やまれる。
→8 マリノフスキー ー (84分→出場)
11 ドフビク 5 (66分→交代)
動き出しが凡庸で、ムドリクとヤルモレンコに選択肢を与えられなかった。
→9 ヤレンチュク 7 (66分→出場)(■83分)
見事なトラップから値千金の決勝ゴールを決めた。