【EURO2024】GROUP B BEST 11
【GROUP B 成績表】
【GROUP B BEST 11】
GK
ジャンルイジ・ドンナルンマ(イタリア)
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グループリーグ全試合で世界一のGKとしての資質を証明した。ハイライトはトーナメント進出をかけた大一番でのクロアチア戦で、モドリッチのPKをストップしたシーンだろう。
DF
ダニエル・カルバハル(スペイン)
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32歳になっても90分間を通した上下動の量と質の高さには舌を巻く。ハイライトは初戦のクロアチア戦。高い位置で崩しに参加し、チームの攻撃に選択肢を与え続け、前半ATにはゴールも奪う活躍ぶり。グバルディオルという世界的DFをきりきり舞いにさせたヤマルとの右サイドの連係は珠玉の完成度を誇った。
アレッサンドロ・バストーニ(イタリア)
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粗さはあるものの出足の早いインターセプトや楔のパスに対して果敢に飛び込んでいく守備は、同時にカウンターの起点にもなっていた。初戦のアルバニア戦では持ち前の攻撃センスも発揮し、同点弾を頭で叩き込んだ。
リッカルド・カラフィオーリ(イタリア)
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自らボールを持ち運び、前線にボールを供給できる稀有な能力を持つスター候補生。その才覚を発揮したのは最終戦のクロアチア戦だった。後半ATに、敵陣の守備体系の変化を見逃さずドリブルでエリア前までボールを運び、スペースを作り、左サイドのフリーとなったザッカーニの劇的同点弾を呼び込んだ。
マルク・ククレジャ(スペイン)
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本大会で評価をさらに上げている選手の一人。時に華麗に、時に激しくボールを奪う守備能力は特筆に値。相手のカウンターには、驚異的な切り替えの速さでボールホルダーにアタックし、チャンスの芽を摘み取り続けた。攻撃でも、正確無比なパスでビルドアップの安定に貢献。さらにタイミング良く前線に飛び出し、パスを受けてクロスにつなげるだけでなく、相手の意識を引き付けることで、おとり役として左ウイングのニコ・ウィリアムスの仕掛けにも一役買っていた。
MF
ロドリ(スペイン)
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ひとつひとつのプレーが極めて正確であり、相手を操り、チーム全体を動かすピポーテ。つねに全体が見える位置に立ち、試合を動かせるポジショニングは芸術の域に。
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かつてほどの運動量はなくとも、大一番でのイタリア戦ではチームの誰よりも精力的に走り回り、ゴールも決め攻守で印象的な活躍を見せた。彼のEUROラストダンスは眩いほどに輝いていた。
ファビアン・ルイス(スペイン)Best player of the group league
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初戦のクロアチア戦。ニコ・ウィリアムズに出すと見せかけてモラタを使った先制ゴールのスルーパスは、魔法。さらに、2度切り返し、最後はPA中央から左足シュートをゴール右隅に差した追加点もファンタスティックだった。手足の長さを活かした高いボール奪取能力もあり、攻守においてスペインをけん引している。
FW
ラミネ・ヤマル(スペイン)
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”神童”は順調な活躍をしている。繊細なボールタッチで”違い”をもたらし、スピードを生かしたドリブルやボディフェイントで対峙する相手選手を置き去りにしてしまう。特筆すべきは、しっかりと周りを見て味方にラストパスを供給できるため、スキルに秀でていながら球離れが良く、チームのポゼッションを高められることだろう。
ニコ・ウィリアムズ(スペイン)
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「ダイアゴナルラン」や「プルアウェイ」の動きで相手DFを撹乱した献身的な動きでチームに貢献しつつ、イタリア戦では個人技で相手の守備ブロックを崩壊させた出色のパフォーマンスを披露。大会中にさらなる飛躍の可能性も期待できる。
アルバロ・モラタ(スペイン)
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チームが稼働する大事な初戦で相手DFとのかけひきで勝り、貴重な先制点を決めて見せた。純粋なストライカーはチームでは彼とホセルぐらいなので、トーナメントで勝ちきるには非常に重要な存在と言える。良い状態で大会に入れただろう。